三重県四日市市陶栄町の萬古神社で10月1日、土鍋供養祭があった。家庭での務めを果たした土鍋に感謝し、萬古焼の技術や業界の繁栄が未来に引き継がれていくことを祈った。
土鍋供養祭は今年で39回目。萬古陶磁器振興協同組合連合会の佐治卓弥理事長、萬古神社奉賛会の会長を務める同連合会の熊本哲弥副理事長ら約20人が集まり、萬古焼の主製品となっている土鍋に感謝の気持ちを込めて神事をした。神社には、家庭での務めを終えた割れた土鍋などが並べられ、神事のあと、出席者が槌で小さく砕いて、境内の土の中に埋め戻して供養した。


佐治理事長によると、職人の高齢化や後継者不足もあって、全国的に土鍋のメーカーは減っているそうだが、その状況下にあっても、萬古焼の土鍋の全国シェアは変わらず8割を占めているという。最近はご飯炊きの土鍋の人気が浸透しており、業界としても力を入れているという。
土鍋の耐熱性に必要な原料ペタライトは、電池で注目されるリチウムの需要が高まったことなどで入手が難しくなり、ここ数年、確保が課題になってきたが、値段は高くなったものの入手はできているという。また、各メーカーなどの研究により、ほかの原料を使って機能をカバーするなど、企業努力で乗り越えようとしているという。















