三重県四日市市霞1丁目の東ソー株式会社四日市事業所で11月6日、バイオ医薬品をつくる際に必要な分離精製剤の製造設備の完工式が行われた。欧州を中心に世界トップクラスの製薬会社に供給され、東ソーとしての生産能力は約20%増強される。四日市事業所は東海圏唯一のナフサ分解炉を保有し、他社にも石油化学の基礎原料を供給してきたが、今回の設備完成を機に先端事業化や製品の多角化も可能になるという。
第五トヨパールプラント(GT-5)と呼ばれる製造設備の1階で開かれた完工式には、東ソーの桒田守代表取締役社長、村田富上席執行役員四日市事業所長をはじめとする東ソー関係者や施工業者、来賓の一見勝之三重県知事、森智広四日市市長など60人余が参列した。神事のあと、起動式のセレモニーがあり、桒田社長を中心に来賓らと共に点火スイッチを押した。
桒田社長はあいさつで、「これまで南陽事業所(山口県周南市)のみ4基の設備で製造してきたが、今回、四日市に5基目が完成し、世界中で必要とされる分離精製剤をより安定的にお客様に提供できることになります」と話し、四日市のがんばりで第六、第七設備の建設にもつなげたいとの希望も語った。

あらたに四日市でつくられる分離精製剤は、遺伝子組み換え技術や細胞培養技術を用いる高度なバイオ医薬品を製造する際に、様々に混ざっているものを取り除き、薬として高度に精製していく過程で必要とされるといい、現状では、ほとんどが海外向けに出荷されているという。


四日市事業所の資料によると、新製造設備は敷地面積1640㎡に4階建て(高さ23m)の建物。延べ床面積は4700㎡。2025年6月に着工し、機器・計器調整までを含んでの工事完工は2026年12月で、2027年6月の商業運転開始を予定している。投資額は約140億円。









