「嫌いな人に振り回されない方法」 四日市の認定心理士・堀もとこさんが新刊で人間関係の悩みに助言

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四日市市在住の認定心理士・堀もとこさんが、自身の新刊『キライな人がいなくなる方法』(あさ出版)を紹介している様子。人間関係に悩む人へ向け、嫌いな人に振り回されない心の持ち方を心理学の視点で伝えている。
【人間関係の悩みに向き合った新刊『キライな人がいなくなる方法』を手にする堀もとこさん=四日市市新正】

 四日市市在住の認定心理士・堀もとこさん(45)が、人間関係に悩む人へ向けた新刊「キライな人がいなくなる方法」(あさ出版)を刊行した。「読みやすく、心が軽くなる」と好評で注目を集めている。



「嫌いな人」と同じ空間でどう過ごす?

 職場や学校で「どうしても苦手な人」が同じ空間にいる時の心の持ち方をテーマにした感情セルフケア本。相手を変えようとするのではなく、自分の思考や感情の癖に気付くことで、振り回されずに心の平穏を取り戻す方法を、心理学の視点と具体的なワークで紹介している。

イライラに支配された過去からの転機

 堀さん自身、5〜10年前までは嫌いな人にとらわれて過ごしていた。「その人のことばかり考えてしまい、毎日イライラしていた」と振り返る。

 そんな中、「自分を変えたい」との思いで動画や書籍を参考に、良いと言われる行動を実践。前向きな活動を重ねるうち、気が付けば相手のことが気にならなくなっていた。すると、周囲の人間関係や空気感も良い方向に変わったという。

感情は自然、でも行動は選べる

 執筆にあたって重視したのは、「出来事への反応は自分で選べる」という視点だ。「嫌な出来事に対して負の感情を持つのは自然なこと。でも、その後どう行動するかは自分で選べる」。同書では、「相手に変わってもらおうとする」「何もしない」「自分が変わる」の3つの選択肢を提示。また、気持ちをリセットするワークとして、深呼吸や十分な睡眠といった誰でもできる習慣の継続を始めとした実践術を勧める。

「難しいことばかりに価値を置きがちだが、簡単なことこそ効果的。だまされたと思って続けてみてほしい」と堀さんは話す。

 執筆を進める中で、対象とする読者像も変わった。当初は「頑張ろうと思っている人」だったが、「頑張る気持ちが持てない人」にもそっと寄り添う1冊となった。

講演活動にも注力、次作のテーマは「共感」

 地元では小中学校での講演活動にも力を入れている。次作は、学校現場で教員が児童生徒の心に寄り添う「共感」をテーマにする予定だ。「自分のマイナス経験が誰かの役に立つことがうれしい。この本が、嫌いな人に振り回される毎日から抜け出すきっかけになれば」と語った。
 書籍は254ページ、税込み1540円。

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