三重県四日市市桜町に市衛生検査センターが完成し、3月7日、開所式が行われた。これまでは検査ができなかったバイオセーフティレベル(BSL)3のウイルスや細菌も扱える陰圧構造の検査室も備えており、あらたな感染症が現れた場合のまん延防止にも力を発揮すると期待されている。
開所式には森智広市長、髙司智史保健所長や市議会の代表、桜地区、水沢地区の各連合自治会の役員らが出席し、テープカットなどで祝った。森市長はあいさつで、「これまでは県四日市庁舎の部屋を使っていた検査ですが、今回、最新設備を整えて仕事ができるようになりました。安全面も向上し、感染症予防など市民の安全を守る重要な役割を担います」などと施設を紹介した。

センターは鈴鹿山麓リサーチパーク内に新設され、鉄骨平屋建て延べ約710平方メートル。総工費は約8億円という。玄関に近い「食品検査ゾーン」は、給食などに関する食品の検査など、基本的に人に危険性のない検体を扱う。その奥に入室管理が一段階上がる「陰圧室ゾーン」があり、人に影響を及ぼす可能性のある検体を扱う部屋が配置されている。食中毒の細菌検査、細菌やウイルスなどの遺伝子抽出やリアルタイムPCR、遺伝子の画像処理などを行う。


さらに、最も奥には、「BSL3陰圧室ゾーン」があり、気圧の調整によってウイルスなどが外に流出しない、より管理された検査室となっている。
ちなみにBSLは、健康な成人に病気を起こさない微生物などを扱うBSL1、人に病気を引き起こす可能性があるが、深刻な被害は限定的で、有効な治療法や予防法がある場合のBSL2(インフルエンザウイルスなど)、空気感染の可能性があり、重篤または致命的な疾患を引き起こす可能性があるBSL3(結核菌、SARSなど)、非常に危険で、感染した場合の治療法やワクチンがないBSL4(エボラウイルスなど)があり、市では、これまではBSL2までの検査をしていたという。









