県内26人感染 津市の企業クラスターで新たに1人 新型コロナ

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 三重県は6月3日、10代女子中学生ら伊賀市の4人を含む県内男女26人(四日市市発表分4人含む)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染者は延べ4984人となった。

 発表によると、感染者の市町別内訳は、木曽岬町と鈴鹿市が5人、伊賀市と四日市市が4人、松阪市が3人、伊勢市と桑名市が2人、津市が1人。3日午前9時現在の県内の確保病床433に対する使用数は141、使用率は32・6%。うち重症者用は確保病床57に対し使用数11、使用率は19・3%となっている。

 木曽岬町のアルバイト従業員の50代男性は、31日から37度台の発熱などが発生。5月中旬から下旬にかけて、県外へ数回出張していた。また、同居家族の10代中学生男女2人と50代女性も2日の検査で陽性が判明。中学生2人の接触者として学校関係者計127人が特定されていたが、検査の結果、すべて陰性が確認されている。同市ではこの他に、県外に勤務する30代会社員男性も感染した。

 県内79事例目のクラスター(感染者集団)が発生した津市内の企業では、新たに20代従業員男性1人が感染。同クラスターの検査対象者110人のうち、陽性8人、陰性32人となり、56人が結果判定中、14人が未検査となっている。

 26日、27日、6月2日に県内の福祉施設を利用していた桑名市の60代男性は、濃厚接触者として施設関係者20人が特定されている。鈴鹿市の40代会社員女性は、29日に別居親族宅で食事、翌日に親族が自宅を訪問するなど接触があった。濃厚接触者は別居親族13人と同居家族1人。  

 伊賀市の霊峰中学校(同市新堂)に通う10代女子中学生は、5月31日に陽性となった30代自営業女性の同居家族。症状はなかったが6月1日に濃厚接触者として検査したところ、陽性が判明した。5月31日まで登校しており、接触者として学校関係者71人(生徒63人、教職員8人)と30日に接触のあった習い事関係者12人の調査が進められている。同市教委によると同中では、6月3日午後から学校施設の消毒作業を実施し、同日と4日を臨時休業とした。5日と6日も自宅待機となり、部活動も停止。学校は7日から再開する予定。

 同市のさくら保育園(同市阿保)に登園する10歳未満の保育園児と女子小学生、30代会社員男性の3人は、23日に陽性となった90代女性の同居家族。3人とも感染可能期間内の行動歴はなく、濃厚接触者は確認されていない。

 

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