プロの料理人がビュッフェスタイルで提供する特別企画の子ども食堂が5月18日、三重県四日市市で開かれた。ふだんとは雰囲気が違う食事で特別な体験をしてもらおうと企画された。見た目もきれいなデザートまで、大人を含む約80人がおいしい夕食を楽しんだ。
高校生が中心になって「みんながにこにこする社会」をめざしているボランティア団体「みんにこ」が開く「みんにこサポーターズ子ども食堂」の第39回目で、過去38回とは趣の異なる内容になった。「みんにこ」は笹川地区を中心に活動しているが、これだけの人数が食事をできる場所は限られており、室山町の日本長老教会四日市キリスト教会を会場にした。子どもたちは就学前から高校生までの約60人で、今回は笹川だけでなく、内部、神前、川島、常磐など広い範囲から集まったという。
「みんにこ」代表の小学校教師西村忠祐さん(51)によると、今回の趣向は能登半島でのボランティア活動に参加した時に、料理のプロたちと出会ったのがきっかけ。プロがつくる料理を好きなだけ食べてもらえるビュッフェをと、協力してもらえることになったという。
全日本司厨士協会の三重県本部や四日市支部に所属しているシェフら15人ほどが料理づくりで協力。一流ホテルの総料理長も務めた四日市支部長の伊藤昌毅さんなど、今も現役で活躍する料理人らが集まった。
この日のメニューは、カニカマと胡瓜のトルティア巻き、海老と茄子の天ぷら、唐揚げ、あさりのパスタ、巻寿司、豆腐ハンバーグ、卵の吸い物、サラダ、ティラミス、フルーツなど超豪華。料理が並ぶテーブルには料理人たちが控え、並んだ子どもたちの皿に取り分けてあげた。


食事の前には、四日市支部で食育推進委員長も務める近藤篤史さんが食品ロスについて子どもたちにお話をした。サンドイッチでみみを捨ててしまうのは日本だけの文化とか、年間の食品ロスは522万トンもあり、東京ドーム4個分に相当するなど、みんなが驚くようなことをやさしく教えた。子どもたちはお皿に一度に取り過ぎないという、ビュッフェのエチケットも学んだ。

食事の最後に、支部長の伊藤さんが「口に合ったかな」と聞くと、参加した子どもたちは「おいしかったでーす」と大きな声で返事をした。伊藤さんが「野菜が嫌いな子もいたようだけど、何でも食べないとだめだよ」とやさしく諭し、子どもたちは、みんなで感謝のごちそうさまをした。










