「こども四日市」ドキュメンタリー映画完成 7月20日に109シネマズ四日市で一般上映

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映画「やってみyoo!!」完成特別試写会で舞台挨拶に立つ子どもたち
【舞台挨拶に立った子どもたち=四日市市諏訪栄町で】

 三重県四日市市で20年以上続く「こども四日市」を追ったドキュメンタリー映画「やってみyoo!!」(82分)の完成特別試写会が5月24日、四日市市諏訪栄町のすわ公園交流館1階ホールで開かれた。クラウドファンディング支援者や出演した子どもたち、OBら45人が集まり、上映後には感想を共有するトークセッションも行われた。7月20日(月・祝)に、109シネマズ四日市で一般上映会を予定している。



子どもたち14人が舞台挨拶 82分のドキュメンタリー上映

 上映前には、映画に出演している14人の小中学生がスクリーン前に並び舞台挨拶した。6代目こども四日市市長を務める三滝中学校1年の畠中穂歌さんは「(自身が当選を果たした)市長選の様子の映像もある。面白くできあがっていると思います」と笑顔を見せた。

 「こども四日市」は、2004年に始まった小学生対象の参加型まちづくりイベント。「こどもがつくるこどものまち」をテーマに、毎年11月に同市諏訪栄町の諏訪公園と周辺商店街で開かれている。子どもたちは専用通貨「ヨー」を使い、「おしごと」や「しょうばい」を体験しながら、自分たちで考えた店や企画を運営する。年間を通じて開かれる運営会議「Gold市民会議」では、小学生から中高生、OB世代までが企画立案に関わっている。

109シネマズ四日市で行われる映画「やってみyoo!!」一般上映会のチラシ
映画「やってみyoo!!」一般上映のチラシ

経済・文化・政治――子どもたちが運営する「社会の縮図」

 ナレーションも子どもたちが交代で担当する同映画は、イベント当日の準備風景や、受付に奔走する子どもたち、開始前のカウントダウンで盛り上がるシーンから始まる。

 「ハローワーク」で仕事を紹介してもらった子どもたちが働きに出て賃金を得たり、買い物や「とみくじ」を楽しんだりする様子、2024年度から導入された個人通帳「こよんBB」や飲食メニュー「スイーツぎょうざ」誕生秘話、市長選の選挙運動や投票の様子なども紹介。インタビューを交えながら、20年以上続いてきた「こどものまち」の姿を描いていく。

 カメラに向かってコミカルな表情を見せたり、「高いな」「30ヨーな」と値下げ交渉したり、「お金持ちになった気分です、ありがたい!」と紙幣の束を手に喜ぶ子どもたちの姿が映るたび、会場は温かな笑いに包まれた。

四日市市諏訪公園で開かれた「こども四日市2025」で、にぎわう会場の様子
「こども四日市2025」賑わいの様子=諏訪公園で

「自分の未来を自らで創れ」主題歌にも子どもたちの思い

 主題歌も子どもたち自身の言葉をもとに制作された。

失敗も挑戦もいつか思い出になる/経験は人生のピースとなる/自分の未来を自らで創れ

 歌詞は、Gold市民会議に参加する子どもたちが実際の体験や思いを出し合いながら作り上げたもの。主題歌づくりやレコーディングにも子どもたち自身が参加しており、「こども四日市」の理念が映画制作の過程にも色濃く反映されていた。

 映画の中では、子どもたち自身の言葉も数多く収められている。

遊びみたいな楽しさと仕事みたいな責任感
自分に自信を持てる場所
楽しいからもっとやりたいと思える

こども四日市ドキュメンタリー映画「やってみyoo!!」主題歌レコーディングの様子
2025年夏に行われた主題歌レコーディングの様子

 大人に与えられた体験ではなく、自分で考え、工夫し、失敗しながら挑戦していく「こども四日市」の空気感が、そのまま映像に焼き付けられていた。

改装前の諏訪公園も記録 20年の積み重ね映像に

 映画制作は、「経験を形に残したい」という声がGold市民会議で上がったことがきっかけ。長年会場として親しまれてきた諏訪公園の改装工事を前に、現在の景観を映像として残したいという思いも背景にあった。

 映画では、諏訪公園中央の円形噴水を囲むように、子どもたち手作りのダンボール製の店がずらりと並ぶ場面も登場。にぎやかな「こどものまち」の風景が映し出されていた。

「ここからがスタート」監督・小林渚さん

 上映後、プロジェクトリーダーで同映画監督の小林渚さんは、「映画にしようということになって3年、やっとここまで来たなという感じ。ここからがスタート。この作品をどうやって広めていくか。映画祭への出品なども考えている」と話した。

試写会後、「おもしろかった人?」の呼びかけに手を挙げる来場者たち
「面白かった人?」の呼びかけに手を挙げる来場者

 クラウドファンディングで支援し、2004年の立ち上げ当初からたびたび運営を手伝っていたという「きょうしろう」さん(58)は、「自分の知らない新しい『おしごと』がどんどんできていると知れた。小学生対象のイベントだが、幼児も参加できるコーナーの工夫や、多くのOBOGが協力していることにも驚いた。とても楽しめた」と感想を語った。

 畠中こども四日市市長も「楽しい映画に仕上がっていてうれしい。楽しい部分以外にも、失敗した時の苦労や、裏方の努力も描かれていてよかった」と話していた。


7月20日に109シネマズ四日市で一般上映へ

 一般上映会は7月20日(月・祝)、109シネマズ四日市で午後1時から4時まで開催予定。子どもたちによる舞台挨拶やグッズ販売も予定している。

 料金は大人1500円、高校生以下1000円。当日精算制で、定員220席。入場には事前予約が必要で、予約は 専用予約ページ(https://airrsv.net/yattemiyoo109/calendar) から受け付けている。

完成特別試写会を終え、笑顔で記念撮影する子どもたちと小林渚監督
完成特別試写会を終え、笑顔を見せる子どもたちと小林渚監督(最後列左端)

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