三重県の四日市市議会は9月28日、予算常任委員会を開き、都市・環境分科会(常任委員会)で採決を保留した地下駐車場(くすの木パーキング)を取得する費用などの補正予算案について審議した。その結果、賛成多数で補正予算案は可決すべきと判断し、過大な財政負担とならないための付帯決議をつけることも決めた。10月2日の本会議で採決される。
委員会で可決されたのは、破産手続き中の株式会社ディア四日市が所有する「四日市中央通り地下駐車場」を取得し、施設の清掃などを行い、復旧や防災力強化に向けた設計を行うもの。地下駐車場の取得費2億526万円余や清掃、施設復旧設計、電気通信設備設計の各業務委託費計3億5100万円や2027年度までの設計業務委託費の債務負担行為1億6100万円を含んでいる。
審議は5時間ほどに及んだが、採決の結果、20人余の委員(議員)が賛意を示し、可決すべきとの判断となった。付帯決議は、予算執行にあたって市の過大な財政負担とならないよう、①市の負担を軽減するために、国や三重県に補助金の増額を働きかけ、協調して事業を行う②復旧後は、利用者の適切な受益者負担を求め、維持管理費、大規模修繕費、設備更新費を含めた長期の収支見通しを行い、一般財源による追加負担を抑制する、などの内容。
この日の審議では、都市・環境分科会でも議論になった「ディア四日市の破産は止められなかったのか」「復旧後の駐車場運営で市が見込む収支は可能なのか」「抵当権をもつ三重県に取得してもらって、県と交渉して安価に土地を借りることはできないのか」「競売によって、もっと安く取得できるのではないか」などの質疑が繰り返されたが、今回も見解の多くは平行線になった。
地下駐車場の取得を含む全体復旧事業費は40億円余とみられており、「市の財政に悪い影響を及ぼすことはないのか」といった質問もあったが、市側はその可能性を否定した。予算常任委員会では、国の補助内示額に合わせた事業費の補正や市制130周年記念事業費などの一般会計補正予算案、競輪特別会計、市立四日市病院、下水道の両事業会計補正予算案なども可決すべきとした。
















