和装をもっと自由に楽しんでほしいと、キモノ(着物)のイベントが7月13日、近鉄百貨店四日市店11階の近鉄アートホールで開かれる。高価で堅苦しいマイナスイメージの「着物」から離れた「キモノ」の世界を知ってもらおうと、キモノ愛好家でインフルエンサーの「さんかくさん」がトークショーで出演、アンティークやユーズドのキモノやアクセサリーなどの販売もする。
夏の装いのヒント、現代風な着方もアドバイス
イベントは午後1時開演。さんかくさんは東京在住のキモノ好きなフォトグラファーで、投稿した着付けの動画が評判を呼び、雑誌への掲載、アパレルブランドとのコラボレーションなど幅広く活動している。「さんかくキモノのススメ」や、6月には「さんかく浴衣のススメ」を出版しており、当日は夏の装いのヒントも話してくれそう。トークショーはチケット(税込み3080円、薬膳茶とお菓子付き)が必要。本の販売とサイン会も予定している。

当日は午前11時から午後4時半まで、アートホール内で小物なども含めたキモノの販売もする。一般に着物を買う時に想像する値段とは違う価格帯で、現代風の着方などのアドバイスもする。出店予定は「キモノイロイロ」「アンティークキモノ ミツバチ」「キモノ木蓮」「キモノ処hibiki」「きもも堂」など約10店。イベントと関連し、2階のプラグスマーケットにも7月9日から15日まで小物などを含むキモノショップを開設する。


偶然の出会いからキモノ好きの輪が広がる
イベントには、日本文化のキモノを楽しめる日常を広げたいとの思いもある。株式会社うつべ農園が主催。開催準備を進めている「キモノイロイロ」(四日市市山分町)のマキさんは、着物研究家シーラ・クリフさんのカラフルで自由な着物の着方に共感し、2024年3月に古着をメーンとした店を開いた。もうひとり、マルシェなどで「アンティークキモノ ミツバチ」を開いているひとみさんは、大正ロマンの時代のアンティークを中心に集め、レンタルや茶会など、着て楽しめる場づくりにも力をいれている。
たまたま、2人が共通して通うカフェが縁で知り合い、その後も、もっと自由にキモノを着たいと考えるキモノ好きの仲間が増えているという。
トークショーのチケットは記事末尾のアドレスからか、「キモノイロイロ」(kimonoiloilo@gmail.com)、薬膳料理の木村右兵衛門昌則(059・340・3970)へ。
https://ac.ebis.ne.jp/tr_set.php?argument=at57g9zb&ai=202507_sankaku