建物の基本設計づくりが進む三重県四日市市の新図書館(知と交流の拠点施設)に市民の意見を反映させようとしている四日市エリアプラットフォームの図書館分科会が8月18日、市総合会館で開かれた。あらたに建物に加わることになった多目的ホールや交流スペース、カフェなどが想定されている1階、2階の使い方を中心に意見を交わした。
商店街や市、新図書館計画に多くの意見を寄せてきたライブラリーフレンズ四日市、障害者や外国人などの視点を伝える代表者など20人余が集まった。新図書館の基本設計を担当することが決まった株式会社石本建築事務所の担当者も参加して議論全体を聞いた。
会の冒頭、諏訪栄町地区街づくり協議会の会長を務める北岡泰爾さんがあいさつし、「基本設計の作業に私たちの意見を反映させようと思うと、タイミングとしてこれが最終ワークショップになると思うので、きょうは思う意見を全部出してください」などと話した。

ワークショップはライブラリーフレンズ四日市の日下由紀子代表の司会で、五つの班に分かれて進められた。8月3日の議員説明会で市側が報告した進捗状況や各階のフロア案も配布された。今回は、基本設計への反映を重視し、施設などハード面への意見に集中した。
班ごとに話し合った意見を発表し合ったところ、おおまかに、1階は展示ギャラリー、カフェ、交流スペースなどでにぎやかに使い、図書館の中の人も、外を歩く人も、何が中で行われているのが分かるようにしたいとの意見が多かった。逆に、1階は打ち合わせなどができるよう、やや落ち着いたオープンスペースにして、カフェなどのにぎわいを2階にするとの意見もあった。
多目的ホールも壁で区切ってしまうのではなく、スケルトンにして、中の様子が見えるようにしたり、展示ギャラリーも閉鎖空間にせず、練習室もヒップホップを踊る若者の姿が見学できるようにするなど、1階に集まるすべての市民の活動がオープンになる使い方が語られた。


新図書館については、9月5日に市が開催する市民参加のワークショップが本町プラザで開かれる。このあたりが市民の意見を基本設計に反映する最後のタイミングになりそうだという。図書館分科会は、その後も基本設計の進捗に合わせて市と意見を交わすが、12月ごろからは、今度はソフト面になる運営についての意見を出し合っていくという。
四日市エリアプラットフォームは、四日市市中心部の日常的なにぎわいや居心地のよさを創り出すため、商店街や地域住民、地元企業、有識者、行政など官民が連携してまちの将来を議論、実現へ向けて活動する協議の場で、2021年に設立した。エリアごとの分科会で議論を重ねてきており、図書館分科会は2026年2月に発足した。














