三重県四日市市の祭りでおなじみの諏訪太鼓演奏に用いる摺鉦(すりがね)をたたくバチに、南部丘陵公園小動物園の鹿の角(つの)が使われ、その縁で9月19日、お礼を兼ねての演奏が公園で行われた。小動物園では、角が伸びすぎると危険なため、秋に角切りをしてきたが、中でもヤクシカの角は高めのいい響きがしているという。
演奏したのは、伊勢之国 四日市諏訪太鼓保存会(保位真吾会長)のみなさんで、12人ほどが小動物園舎を少し上ったところにある広い芝生広場の前で威勢のいい音を響かせた。太鼓の演奏の横で、リズムを刻む金属の鉦が摺鉦で、左手に収まる鉦を、柄の先に長さ2~3センチに切ったヤクシカの角を取り付けてたたく。
保存会の川北悦男副会長の話では、鹿の角は昔からバチに使われていた材料らしいが、たまたま、公園の小動物園で毎年角切りがされていることから、2000年、2001年とヤクシカの「ナッツ」の角を譲り受けたという。今回、初その角を使ってバチを手作りしたところ、二ホンジカとは違う、高音のいい響きがするバチができたという。

太鼓の演奏が始まると、響きに誘われて、ピクニックに来ていた親子らが芝生広場に集まってきて、80人余が目の前の演奏に聴き入った。演奏のあと、保存会のみなさんが太鼓をたたく体験に子どもらを誘い、たくさんの子どもたちが参加し、真剣な表情で太鼓のバチを握っていた。

















