バレーボールの最高峰SVリーグ入りをめざすヴィアティン四日市の開幕初戦が10月31日、三重県四日市市の相好アリーナ四日市であり、ヴィアティンはセットカウント3対1で白星スタートに成功した。対戦相手の富士通カワサキレッドスピリッツは実績のある強豪で、1点を争う緊張した試合に。長いシーズンの先にある夢に向かって、大事な一戦一戦が続く。
SVリーグ直下のSVリーググロースに所属するヴィアティン四日市は、8クラブが争う今季の戦いで、初代王者になることを目標にしている。とはいえ、初戦の富士通はVリーグ時代の2部(ディビジョン2)で4連覇したこともある強豪で、そのほかのクラブも簡単に勝てるような相手ではないという。
この日の試合は第1セットをまずまずのリズムで25対20で取ったものの、第2セットは中盤のサーブミスが響くなどしてリズムを崩し、デュースに持ち込まれたうえに逆転で27対29で取られた。第3セット、第4セットも1点差を争うような展開が続いたが、山下晃選手のここぞという場面で気合が入った攻撃などで粘りを見せ、どちらも25対23のスコアで勝ち切った。



中尾聡監督は「開幕戦が苦手なチームですが、スタートとしては上出来でした。流れをつかまれそうな時に踏ん張ることができました。今季は選手の層が厚くなったと思っており、長いシーズンを全員で戦い抜きたいと思います」と話した。
キャプテンの鳴海宏太選手は「開幕戦が大事だと思っていた。富士通は経験あるチームなので、挑戦者のつもりで戦った。今季、もちろん初代王者を狙うが、一戦一戦を勝ち抜き、その先に結果がついてくるというつもりでがんばりたい」と決意を語った。
山下選手は「初戦でみんな硬さがあったが、足はよく動いていた。自分が攻撃を決めて、若い選手に勇気をもってもらいたいという気持ちで向かっています」と試合を振り返った。
この日、レシーブでも活躍した平田和聖選手は、試合後の会場でのインタビューでマイクを握り、「富士通さんはサーブがよく、みんなと、耐えて耐えて勝とうと話していました。ヴィアティンもサーブの出来がこれからの鍵になると思っています」と話していた。
ヴィアティン四日市は今季、チームの名称「ヴィアティン三重・四日市」から、このチーム呼称を前面に打ち出している。地域に愛され、地元のチームとして向上したいという狙いだという。この日も、試合以外でもファンを楽しませてくれた。
アリーナの観客入り口には、選手たちののぼり旗が100本を軽く超える本数で立てられ、観客を迎えた。ファンがつくってくれたものだそうだ。会場内では、チアリーダーがハロウィンのコスチュームを着て、セットとセットの合い間をダンスで盛り上げた。また、開幕の始球式は森智広市長が務めた。

今季はホームゲームで勝った時は、「VEERTIEN STARLIGHT PROJECT」と名付けた光と音の演出を準備、初日からその姿を見ることができた。四日市市はかつて大気汚染と戦ったが、今は夜空に星が見え、工場夜景が有名になり、世界最多の星を投影できるプラネタリウムもある。そんな四日市の今をイメージして、観客のペンライトなどでチームとともに会場に星を輝かせようという演出だという。
開幕戦の観戦者数は約810人。ヴィアティン四日市は11月1日も相好アリーナ四日市で富士通カワサキレッドスピリッツと対戦する。


















