三重県の四日市市議会で8月3日、議員説明会があり、JR四日市駅前に設置を計画している新大学と、市役所北での建設をめざしている新図書館(知と交流の拠点施設)について、最新状況を市側が説明した。新大学では県や北勢市町と一部事務組合などの広域運営ができないか、10月に協議体を設置する意向を表明した。新図書館については、1階から7階までの各フロアの最新の検討状況を示した図面を発表した。
市側は、三重県内の大学収容力が全国最下位で、県内の高校生の約8割が県外に流出していること、工学系公立大学を四日市市につくることは国の成長戦略にも合致していることなどを説明し、大学設置の意味を強調した。四日市公立大学(仮称)と三重大学四日市キャンパスの新教育研究組織(工学系を含む)が連携して新しい大学モデル「四日市産業共創大学群(仮称)」をつくるとしている。

市は、一部事務組合など広域による公立大学の設置・運営をめざす協議体を10月をめどに設置する意向で、現在、三重県や北勢市町の意向確認を行っていること、大学群構想について理解を深めることを説明した。県に対しては、大学構想への参画を要望してきており、あらためて8月中に北勢市町から要望するという。
施設整備については、JR四日市駅と新大学の関連図が示され、建物の2階で、大学と商業施設の真ん中を東へ向かう通路の奥に新駅舎の改札があり、跨線橋でホームへ向かうことが説明された。図面では通路はさらに東側へ進み、自由通路となっていくが、JR側との交渉がまとまっておらず、いったん大学整備を先行して、自由通路はその後の整備になることが明らかになっている。大学の開学は2032(令和14)年度をめざしており、来年中ごろには基本設計をつくりあげる方針になっている。

新図書館は今年度末の基本設計完成をめざして作業中で、現時点でのフロア構成のイメージや各階フロア図による説明があった。三滝通りと諏訪新道の交差点の角地に、延床面積約11200㎡の新図書館が建ち、約230台の併設駐車場が建設される。利用のピークを見込む休日は、市営駐車場の時間貸し分165台と合わせた395台分を確保できるとしている。
1階には市民団体の活動にも使える小規模ホール(250席程度)を設け、カフェやホワイエとしても使える広場スペースを設ける。3階は小さな子どもや親子が靴を脱いで楽しめる閲覧席があり、授乳室なども設ける。4階は文学、読みものを中心にした一般図書、5階は調べものを中心にした一般図書のフロアで、静かに本を読みたいという人への部屋も設ける。
6階は「ラーニング・クリエイティブフロア」で、ディスカッションができる「交流学習スペース」や「個人学習室」など多様な機能を備える。3Dプリンターなどのデジタル技術に触れながら学びを体験できる「ファブスペース」もあり、完成すれば県内では初の機能となるという。

なお、2階は小規模ホール利用者のリハーサル室や展示室など、7階は図書館管理フロアで、事務室やボランティアスペースなどを設ける。市は、今回の各フロアの図などは公開してはいないが、8月6日と9月5日に開く市民参加のワークショップでは参加者らに配布して、意見を考えてもらう資料にする計画でいる。















