三重県の四日市市議会は9月9日、一般質問が最終日となり、いずれも公明党の森智子さん、山口智也さん、荒木美幸さん、樋口博己さんの4人が質問に立った。そのあと、水没した「くすの木パーキング」の中央通り地下駐車場部分の取得費などの一般会計補正予算案を追加上程、初日上程分の議案などと合わせて委員会に付託した。委員会での審議は10日に始まり、採決をする本会議は10月2日に再開される。
ワクチン接種、あけぼの学園、暑さ対策、公共トイレなどで質疑
一般質問では、森さんが、65歳限定の接種となった肺炎球菌ワクチンについて、接種の機会を逃した人や、さらに年齢を重ねた人への対応をどうするかと質問した。市側は、これまで5年ごとの接種をしてきたこともあり、65歳以上の6割が接種しており、大きな混乱がないこと、2026年4月から従来より持続的な効果が期待できる新しいワクチンに切り替わっていることなどから、当面は国の動きを確認しながら進めたいと答弁した。
山口さんは、児童発達支援センターあけぼの学園の運営について質問。現在は午前、午後と利用枠が分かれている土曜日について、平日と同じように1日枠を設けるなど、利用者の要望に沿った運営をしてほしいと求めた。防災、防犯の訓練なども土曜日はしっかりされていないとも指摘した。
市側は、保護者の意見では、半日制だから通える、土日は家族でゆっくりしたい、午後からの枠だと朝をゆっくり過ごせるなどの声もあり、当面はこれまで通りの運営を続けたいとし、訓練が行われていないということもないと答弁した。山口さんは、自ら利用者や職員から聞いた話では、市が答えたように十分にできているとは言い難いと否定、利用者ファーストの運営のため、一度、利用者、職員の全員アンケートなどで実態をよく調べるべきだと求めた。
荒木さんは、前日も別の市議との間で質疑があった熱中症対策を取り上げ、下校時の暑さ対策に絞って質問。今すぐ冷凍庫を買えとは言わないが、暑さの中を30分も歩いて帰る子がいるなど、実態がどうなっているかをきちんと調べ、そのうえで何をすべきか検討してほしいと求めた。市の男性職員の育児休業の取得率が向上していることを歓迎しつつ、休業した職員の仕事をカバーした仲間の職員を処遇するため、愛知県一宮市の取り組みを紹介し、カバーした職員に手当てを期末などで上積みするといった施策を採用してはどうかと提案した。
樋口さんは、中央通りの再編、新図書館、新大学など多くのまちづくり事業が進んでおり、新しい四日市の中心部を歩いてもらうためにもトイレの存在が重要だとし、市の取り組みを質問した。市側は、トイレの位置や機能などをデジタルで一覧できるような案内を作成する考え方などを紹介した。災害時には2万9000人が帰宅困難者となる想定もあり、マンホールトイレやトイレトラックなどの利用を含め、しっかり態勢を整えてほしいと求めた。
樋口さんは、市中心部に観光バスが待機できる場所が少ないことも指摘し、四日市に来てもらうためにも、課題を把握すべきだと求めた。ひとつの案として、交通量なども考え、市役所東の三滝通りの片側の一車線での待機も考えられるのではないかと提案もした。
補正予算案での国の支出減について質問、意見書3案も提出
本会議では、初日に上程された一般会計補正予算案のうち、中学校の休日部活動を地域展開する「部活動サポート事業費」について、上麻理さんが、国のスキームが大きく変更され、国からの財源も減っているが、これは予測できていたことなのかと質問した。市側は、国からの支出が委託費から補助金に替わることは分かっていたが、金額などは分からなかったとし、すでにそれぞれの地域で関係者らが準備を進めているため、今から急な変更はできず、事業が予定通り行えるよう、足りない分を一般財源で充当するとの考えを示した。今年だけでなく、将来的にも持続可能な形となるように検討するとも回答した。上さんは、子どもたちが優れた文化やスポーツに触れられるよう、状況によっては市から国にものを言ってほしいと求めた。この補正予算案では、当初、全体の1億9400万円余のうち国の支出分は1億3900万円余だったが、変更後は6600万円余と大きく減額されており、一般財源が5500万円余から1億2700万円余に増えている。
このほか、議員発議として、有機フッ素化合物(PFAS)による水環境汚染防止のために、対策の法整備と財政措置を国に求める意見書など、三つの意見書案も上程された。















