不登校を経験した高校生が、音楽祭と不登校のお話会を組み合わせたイベント「SORAFES」を、12月27日(日)にあさけプラザ(三重県四日市市下之宮町)で企画している。音楽を通して自分らしく一歩を踏み出すきっかけをつくろうと、高校生らが好きなことを披露するステージと、不登校の当事者や関係者の声を直接聞けるお話会を開く。現在、開催費用を賄う協賛金を募っている。
企画したのは、第一学院高等学校3年の中川空さん。学校に行く意味が分からず不登校になり、中学2年のときに石垣島の自立支援学校へ移った。そこで出会ったのが、鬱を経験し、現在は高知県でフリースクールや訪問看護ステーションを運営する「Heart for kids合同会社」代表の小見山誠さんだった。子どもの目線に立って話し、社会に出てから必要なことを教えてくれる存在だったという。
中川さんは小学生の頃にピアノを習っていたが、「やらされている」という感覚が強かった。周囲の勧めでギターを始めると、ピアノの経験が生き、音楽やイベントを通して世界が広がったと感じた。高知県で花火大会のボランティアに参加した際には、「やってみたらできる」という手応えを得て、地元でも音楽イベントのステージに立った。
今年7月には、初めて自ら企画した「元不登校・ひきこもり当事者の声を直接聞けるお話会」を開催し、小見山さんも登壇した。「もっと伝えられたことがあった」と振り返る一方、周囲の支えがあり、安心して挑戦できたという。

今回は音楽フェスにも挑戦する。バンド活動をしている友人や、学校の軽音部・吹奏楽部などに声をかけ、若い世代が自分の好きなことをステージで披露できる場をつくる。挑戦した経験が次の一歩につながる場にしたいと考えている。
県立高校でいじめを経験して不登校になり、第一学院に転校した金城愛蓮さんも企画を支える。転校前の学校で身に付けたフラワーアレンジメントの技術を生かして会場を装飾するほか、中川さんとともに協賛の依頼や出演交渉に取り組む。青少年育成に力を入れる企業やフリースクールの代表、メディア関係者らに自ら連絡し、企画に込めた思いを伝えている。

中川さんはこれまで、「学生だからまだできない」「実力がない」と考え、挑戦をためらっていた。しかし、人との出会いや音楽を通して価値観が変わったという。「全力でやってみることを楽しみたい」と話す。2人は、自分たちが経験したように、参加者にも新たな一歩を踏み出すきっかけを得てほしいと願っている。
イベントは誰でも参加できるよう、無料で開催する予定。会場費や印刷代、音響費などを協賛金で賄う。協力や問い合わせは、ソラフェス運営部公式インスタグラム(https://www.instagram.com/sorafes.1227/)のダイレクトメッセージで受け付けている。















