世界中で利用されているプログラミング言語のPHP(正式名称PHP:Hypertext Preprocessor)に深刻な脆弱性が見つかったとして影響が広がっている問題で、10月22日、三重県四日市市でも自治体、企業、団体などが対応に追われた。外部からの不正操作やサイバー攻撃に備えた予防的措置で、一部のコンテンツやサービスが停止されたり、制限されたりしている。
四日市市のホームページには「PHPの脆弱性に伴うホームページの一部が利用できなくなっています」の告知が掲載された。「本市においても、不正アクセスや情報漏えい等を未然に防止するため、サーバーおよび関連システムの緊急点検と修正プログラムの適用作業を実施しております」とし、ホームページの一部が利用できず、安全確認が完了次第、順次再開するなどと説明している。
桑名市のホームページにも赤い文字で「ホームページの一部機能・外部サイトの停止について(PHPの脆弱性対応に関するお知らせ)」の告知が、午後2時現在で掲載された。
四日市商工会議所のホームページは、閲覧しようとクリックすると、真っ白な画面となり、「ただいまメンテナンス中です 現在、Webサイトのメンテナンスを実施しております。ご不便をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます」のメッセージが書かれていた。

近鉄百貨店四日市店のホームページでも「【重要なお知らせ】KIPSアプリ・近鉄百貨店アプリの緊急メンテナンスについて」の告知があり、予防的なシステムメンテナンスを実施しておりますなどのメッセージが書かれていた。
スポーツクラブを運営しているヴィアティン三重も「各公式サイト緊急メンテナンスのお知らせ」のタイトルで、「現在報告されている重大なソフトウエアの脆弱性を踏まえ、セキュリティー確保のため、予防的な措置として各公式サイトの緊急メンテナンスを実施しております」と書き込んでいた。「なお、本措置は、不正アクセスや情報漏えい等の発生を受けたものでなく、予防的な対応です」との断りも加えられていた。
ネット上には、このほか、三重県内の金融機関、自治体、ケーブルテレビ、三重県警などでもセキュリティー対応のために予防的な措置が取られたとの情報が流れている。
今回、PHPに見つかった重大な脆弱性は最高レベル(緊急・CVSS9.2評価)とされている。CVSSは「共通脆弱性評価システム」と言われ、セキュリティーの脆弱性を0.0から10.0までの範囲で示し、数値が大きいほど深刻とされている。
悪用された場合、外部からサーバーを乗っ取られたり、不正アクセスを受けたりする恐れがあるが、世界のウエブサイトの約7割でPHPが使われているともいわれ、日本のみならず、世界的な問題に発展している。
PHPの公式から公開された修正パッチ(最新バージョン)へのアップデートが必要だが、今回の脆弱性はAIを使って見つかったことから、攻撃側も、修正内容から弱点を分析、特定し、さらにAIを利用して短時間で攻撃を自動化するのではと見方もあり、今後の推移が注目されている。








