コンビナートの工場夜景を背景に、人気アニメやゲームのキャラクターになりきって撮影を楽しむコスプレイベント「ミラコス」が11月1日、三重県四日市市内で開かれた。普段は立ち入ることのできない工場などを特別な撮影場所として開放。県内外からコスプレイヤーやカメラマン計約250人が参加し、工場夜景とキャラクターが織りなす独特の世界観を写真に収めていた。

イベントは今年で3回目。全国有数の工場夜景という地域資源と、コスプレイヤーらの発信力を掛け合わせ、四日市の魅力を全国に広めようと企画された。会場には三浜文化会館(海山道町)のほか、トーア紡マテリアル四日市工場(楠町南川)や鈴鹿川河口などを用意。いずれもイベントのために特別な許可を得て開放され、企業や地域住民の協力の下で開催された。
三浜文化会館では、参加者によるランウェイやパフォーマンスが披露された。

ゲストコスプレイヤーとして登場した「はせりか」さんは、人気漫画・アニメ「SPY×FAMILY」のヨル・フォージャーに扮した。モデルやレースクイーンとしても活動しており、コスプレの魅力について「普段の制約から解放され、自由な気持ちで楽しめる」と話す。
モデルの仕事では決められたポージングやウオーキングが求められるが、コスプレではキャラクターをどう表現するかが大切だという。「体形に縛られない自由さがある」と、コスプレならではの魅力を語った。


四日市ドーム周辺では、夕暮れから夜にかけてコンビナートを背景にした撮影が行われ、多くの参加者でにぎわった。ゲーム「ダンガンロンパ」の罪木蜜柑に扮して参加した「風邪ねこ」さんは、神奈川県から来場。以前、志摩スペイン村で開かれたコスプレイベントに参加したことをきっかけに三重県を訪れるようになり、「てこね寿司などおいしい食べ物が多くて、三重が好きになった」という。

今回の撮影では、工場夜景とキャラクターの相性にも魅力を感じた。「四日市の工場夜景は、罪木蜜柑の持つ不安定で儚い雰囲気によく合う」と話し、撮影を楽しんでいた。

「Fate」シリーズのアルトリア・ペンドラゴンに扮した藤田つむぎさんは、愛知県からカメラマンとともに参加。トーア紡マテリアル四日市工場周辺で撮影した後、特別撮影スポットとして開放された鈴鹿川河口も訪れた。愛知県東海市にも工場地帯があるというが、「四日市は普段立ち入れない場所も特別に開放してくれるので、ほかにはない世界観の写真が撮れる。工場夜景とコスプレを組み合わせたイベントは珍しくてうれしい」と話した。

市観光交流課の担当者は「参加者は20〜30代が中心。コスプレをきっかけに若い世代へ四日市の魅力を伝え、工場夜景や観光資源に触れてもらう機会になれば」と期待を寄せている。
















