「泗水十貨店」あらたに4品、四日市市が発表、6月17日から近鉄百貨店四日市店で販売

【新商品が認定された事業者のみなさん=四日市市諏訪町(文中、商品の写真は四日市市提供)】

 三重県四日市市が認定する地場特産品で、少し格上の土産物をめざす「泗水十貨店」に4商品が加わった。認定式が6月8日、市役所であり、つくり手の事業者に認定証が贈られた。独特なアイデアや丁寧な仕事ぶりが伝わってくる商品で、同17日から近鉄百貨店四日市店で販売が始まる。

全24品のラインナップに

 今回の新商品を加え、泗水十貨店は24品になる。近鉄四日市駅西の「じばさん」のリニューアルに伴い、1階の地場産品売り場がなくなったため、専用の売り場は近鉄百貨店四日市店2階のプラグスマーケットのみとなる。イベント会場での販売や、四日市土産として利用する企業や団体からのまとまった注文も期待しているという。

 今回認定されたのは、愛成株式会社の「愛成ベリー特製 苺の飲む酢」、佐治陶器株式会社の「泡立ちビールカップ」、ミナミ産業株式会社の「大豆珈琲」、松阪肉・丸賢と特定非営利活動法人みどりの家による「泗水ジャーキー」。それぞれ、包装にも工夫を凝らした。認定式では、森智広市長がそれぞれの事業者に認定証を手渡し、商品の特徴を市が説明した。

原材料の50%以上がイチゴ

 「苺の飲む酢」は、原材料の50%以上がイチゴで、酢にイチゴを加えるのではなく、イチゴで酢を作っている。イチゴ本来の甘味とフレッシュな酸味が楽しめるという。愛成株式会社の寺田成吾さんは、「おいし過ぎて、お子さんが飲みすぎてしまうかも」と出席者を笑わせた。農園のイチゴ狩りには年間2万数千人が訪れており、県外客の割合も高いという。

苺の飲む酢

萬古焼の温かさと、きめ細かな泡

 「泡立ちビールカップ」は、四日市萬古焼の歴史の中で培った「つちもの」の温かさを残しつつ、機能性と意匠性を追求し、ビールを注ぐときめ細かい泡ができ、いつもの一杯をまろやかな味わいに整えるという。佐治陶器株式会社の佐治卓弥さんは、萬古焼の品が選ばれた喜びを語り、「カップの柄は四日市の夜景をヒントに、海の波と星をイメージしてみました」と説明した。

泡立ちビールカップ

高級寿司店にも似合う大豆のコーヒー

 「大豆珈琲」は、コーヒー豆ではなく、厳選された三重県産大豆「ななほまれ」を使い、独自の焙煎、粉砕技術で珈琲のような香ばしさとコクを引き出した。カフェインレスで女性にもやさしく、大豆の栄養もとれる飲料という。ミナミ産業株式会社の南川勤さんは「海外のミシュラン選定の寿司店から、寿司に合うコーヒーの相談を受け、大豆のコーヒーができました」と話した。

大豆珈琲

出会いが生んだ松阪牛ととんてきのジャーキー

 「泗水ジャーキー」は、老舗精肉店と、約15年間、ジャーキーをつくってきた障害者の勤労支援施設が出会って誕生した。良質な油の甘みがあふれる「松阪牛ジャーキー」と、ニンニクたっぷりの「とんてきジャーキー」があり、お酒との相性も抜群という。70年続くという松阪肉・丸賢の髙木啓衣さんは「最高級の肉のみを使い、幅広い年齢層に楽しんでいただけます。みどりの家との出会いに感謝しています」と話した。特定非営利活動法人みどりの家の猪野由里さんは「障害者のみなさんが手作りしています。今回、泗水十貨店に選んでもらい、みんなにも大きな誇りになると思います」と喜びを語った。

泗水ジャーキー

 認定式で森市長は「泗水十貨店は昨年、正式な販売を始めたところだが、年2500万円の売り上げがあった。新しい四日市のお土産に選んでいただいており、東京のイベント用にと、まとめ買いしてくださった企業もあり、大変ありがたい。新商品を加え、さらにパワーアップした品をお届けしたい」などとあいさつした。

 「泗水十貨店」は、昔から水が豊かで「泗水」とも呼ばれた四日市の新しい土産物をつくろうと、品揃えや包装の工夫、PRなどを市が中心になって進めている。昔からの伝統の味や、伝統技術の品も多い。「十貨店」は、「百貨店のような多くの品数はないが、少なくてもいい品がそろっている」ことを目指している造語だという。

森智広市長と記念撮影をする4商品のつくり手のみなさん

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