三重県四日市市で「四日市市手話言語条例」が制定されたのを受け、「ろう者の生活と手話通訳事業を考える会」が6月2日、森智広市長を訪問し、今後の施策の具体化などについて懇談した。考える会からは、手話が言語として親しまれる機会が増えることや、特別な訓練が必要な手話通訳が職業としても認められるような社会になってほしいといった意見が語られた。
考える会を構成する四日市市ろうあ福祉会の山本喜秀さん、四日市地区手話サークル連絡協議会の今村勝昭さん、四日市手話通訳者会の松原幸さん、三重県手話通訳問題研究会四日市ブロックの鈴木文子さんら6人が訪問し、石川善己市議が同行した。
山本さんが条例制定に対し、「みなさんに私たちのことを知ってもらえることは大きな喜び。これからも、住みやすいまちづくりに期待します」とお礼を伝えた。
森市長は「今回の条例案では、通常は数件のパブリックコメントが100件ほどあり、議会での成立時には立派な横断幕も用意されていたのを見て、こんなに切望された条例はないなと感じました」と答えた。9月23日の「手話の日」には、よんまるテラスの照明をイメージカラーのブルーにし、11月にはイベントも計画していることを紹介した。
森市長は求められて手話でのあいさつを少し披露。考える会からは、市民のだれもが、「ありがとう」「よろしく」などの基本的な言葉を手話で伝えられるように、学校などで小さいころから手話に手話に親しめる機会が増えるようにしてほしい、との願いが語られた。
一方、高度な会話を伝えられる手話通訳士になるためには、数年がかりの研鑽が必要になる現状が紹介され、「手話通訳は単なるボランティアではなく、立派な仕事といえます。でも、今はそれで食べていける状況になっていない」として、手話をとりまく社会の変化を望む意見も語られた。
四日市市手話言語条例は3月の本会議で制定案が可決され、4月1日に施行された。










