三重県の四日市市議会は9月4日も一般質問を行い、政友クラブの荻須智之さんと、フューチャー四日市の伊世利子さん、小田あけみさん、後藤純子さん、竹野兼主さん、樋口龍馬さんの計6人が質問に立った。
大矢知郵便局前交差点の通学安全策どうする
荻須さんは、これまで数回にわたって改善を求めてきた大矢知郵便局前の交差点の通学時の安全対策について、早く進めるよう求めた。この交差点は、交通量の多い県道26号四日市多度線(八風街道)を横切るため、過去にも交通事故が多く、地元から安全対策を求める声が出ていたという。
荻須さんは、これまでも何度か、この交差点からやや北西の大矢知新川(朝明川と用水が合流するところ)に自転車で通れる橋を架けて、同郵便局前の交差点を通らないルートを提案してきた。しかし、市側は、交差点からやや西の別の交差点で県道を渡る通学ルートをあらたに設けて、通学路を分散させる方法を考えていると回答した。
ただ、この方法も地域からは安全面での心配の声があったといい、現在、通学する中学校の生徒が主体になって安全策を考えるなど、生徒の自覚を高めながら解決策を考えているとした。市側は、新しい橋をつくったとしても別のルートでの安全への心配があらたに生じ、狭い住宅街に300台近い通学の自転車が通ることも避けたいとの考えを示した。
荻須さんは、郵便局前の交差点では小学生も合わせて1000人ほどが通っているとして、市側の提示した案は不十分だと指摘した。
PSA検査の実施はなぜだめなのか
竹野さんは、PSA検査(採血で前立腺がんの可能性を調べる腫瘍マーカー検査)を、市の単独事業として費用負担などができないかと求めた。今回で9回目となる質問といい、50代からの男性の早期のがん発見につながることや、近隣の自治体で先行しているところもあることを紹介した。
市側は、前立腺がんの死亡率が低いことや、検査による利益よりも、検査で疑わしい時に行う生検などで別の問題が起きるといった不利益があるなど、国が公費を投入することに積極的でないことなどを挙げ、今後も国の動向を見守っていくといった回答にとどまった。
これらの市の答弁に村山繁生さんが関連質問し、自らもPSA検査で早期発見ができた経験から、検査でマーカーの数値が高いからといって、いきなり生検になるわけではなく、その前にMRI検査などをしていること、大腸がんや胃がんの検査でも、症状がない段階で検査を受け、早期の発見になることもあるのに、なぜ、PSA検査だけはだめというのか分からないと指摘、前向きな検討を強く求めた。
太陽光発電での釧路市の取り組みを紹介
樋口さんは、意見や権利をうまく伝えられない人の代弁をするアドボカシーを取り上げ、子ども同士のいさかいや、いじめなどで声をすくい上げることができるよう、巡回型支援員を導入できないかと求めた。市側は必要性については認めたが、専門知識のある人材を確保する課題があるとし、先進的な自治体の例などを研究すると答えた。
樋口さんは、JR四日市駅前に設置する大学構想に、4年制大学に加え、実務に軸足を置き、社会人のリカレントや企業幹部の育成に特化した公立の大学院大学を設置してはどうかと求めた。
また、太陽光発電事業者に施設の撤去や廃棄が必要になった場合の費用に相当する保証金を金融機関に預け、市との質権設定契約を義務づける条例改正をしたことを紹介し、効果的であり、市も条例をつくるべきではないかと求めた。市側は、県のガイドラインを実行するのが現実的だが、釧路市の施策は実効性の高い施策と考えているとし、その効果などを調査したいと答えた。樋口さんは、様々な自治体がつくり始めており、乗り遅れないようにと指摘した。
里親・ファミリーホームの活用を
伊世さんは、虐待などの問題を防ぎ、子育ての疲れから親をしばしの間解放させられるよう。里親やファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)による家庭的な環境へ子どもを迎えることを市としても進めてほしいと求めた。市側は、里親は県主導になっており、社会的な高い専門性も求められるため、市が単独で進めるのは難しく、三重県と連携し、あらたな里親を開拓し、ネットワークのある里親に育てていくなかで、市として県に何を働きかけるかも検討していくなどと回答した。
投票所の開設時間を短縮できないか
小田さんは、投票所の開設時間を短縮できないかと質問した。市側は地域の特別な事情(離島で投票箱を運ぶことに時間がかかる)など理由が必要とし、四日市市ではそのような事情がある地域はないため、短縮は考えていないと答えた。小田さんは、投票所に詰める自治会の役員などの負担を軽減できればと思うがと質問、市側も、負担軽減のためのスタッフの派遣などを検討していくと答えた。
四日市花火大会の出来栄えは?
後藤さんは、8月30日の四日市花火大会について質問した。市の答弁によると、約4000人が来場したが、開始直前に豪雨があり、帰った人もいたという。有料席が完売しなかったことなどを来年への検討課題にしたいとした。企業、団体からの協賛は前年並みの199社・約2500万円が寄せられ、来年は市制130周年でもあるため、協力を広げたいとした。
加納康樹さんが関連質問し、自らも会場に行ったものの、送迎バスを降りてすぐに豪雨になり、途中で帰ったと話した。加納さんを含めびしょ濡れになった来場者は多く、そのまま数台のバスに乗って帰ったという。観覧席までの経路には何のアナウンスもなく、親切な対応ではなかったと指摘した。















