三重県立四日市西高校(四日市市桜町)野球部は、2年前まで部員不足のため連合チームとして公式戦に出場していた。しかし入部者が増え、昨年から単独チームとして活動を再開。甲子園に出場した強豪校に練習試合で勝利するなど着実に力をつけており、さらなる飛躍を目指している。

桑名西高戦で自滅 悔しさを糧に守備を立て直す
夏の三重県大会1回戦では桑名西高校と対戦。2年生の守備ミスが続き、3対8で敗れた。試合後、2年生は「自分たちのミスで3年生を引退させてしまった」と悔しさを口にし、学校に戻るとすぐに練習とミーティングを実施。「負けた悔しさを力に変え、守備を鍛え直そう」と気持ちを引き締めた。
夏休みには、豊橋中央高校、聖隷クリストファー高校、八幡商業高校など甲子園出場校と、練習試合を重ねた。力の差は大きかったものの、守備のミスが減ったことで大差の敗戦がなくなり、終盤に追い上げる展開も増え、接戦の末、1点差で勝った試合もあった。夏からの取り組みが成果として表れ、選手たちは「やってきたことは間違っていなかった」と自信を深めた。
主将・副主将が支える“守備のチーム”
投手で主将の清水絢斗さん(2年)は、入学後に球速が15キロ伸びた。高橋賢監督は「ボールに力を伝えるのがうまく、全身を使えている。体づくりが進めばさらに10キロ伸びる可能性もある」と期待を寄せる。清水さん自身もそれを自覚し、食事量を増やし筋力トレーニングに励んでいる。
センターの奥野蒼甫副主将、セカンドの森野颯太副主将は守備の要としてチームを支える。試合中は2人で全体を俯瞰し、仲間に指示を出しながら守備を安定させている。

秋季大会で昴学園相手に1点差の粘り
秋季大会県シード権を争う北地区予選1回戦では四日市中央工業高校と対戦し、3対0で完封勝利。公式戦初勝利に沸いた一方、四中工の投球に押されて三振が多く、バッティングの強化という新たな課題も見つかった。
2日後の試合では、県ベスト8入りした実績があり、過去にコールド負けした川越高校と対戦。5点を先制されたものの守備のミスはなく、8回に2点、9回に4点を返して6対5で逆転勝ち。手堅い守備で粘り、最後まで諦めず勝ち切る“四西スタイル”を見せた。
9月12日の秋季大会初戦では、春季大会優勝校の昴学園と対戦。初回に先制し、6回に逆転された。7回表に同点に追いついたが、その裏に勝ち越しを許し、3対2で敗れた。それでも強豪相手に最後まで食らいつく戦いを見せた。
守備力向上、打撃も進化 次のステージへ

新チームは守備力を大きく向上させ、打撃もストレートへの対応力が上がった。今後は変化球への対応を強化し、さらなる打力向上を目指す。清水主将は「春・夏の大会で手堅い守備で自滅を防ぎ、ベスト8を狙いたい」と意気込みを語った。
高橋監督は「今の2年生は、連合チーム時代を見て、それでも四西で野球がしたいと入部してきた世代。入学時には想像もつかなかった景色を見せてやりたい」と思いを口にした。
四西野球部は公式インスタグラム(https://www.instagram.com/y.west_baseball24/#)で、試合の様子など、情報を発信している。















