三重県四日市市に本拠を置く三十三フィナンシャルグループのシンクタンク、株式会社三十三総研が、生成AIをどれくらいの人が使用していて、その目的や生成AIへの意識はどうなのかを調べ、発表した。1年前の調査に比べ、使用した人の割合が大きく増えており、生成AIの最近の急速な能力向上には期待が不安を上回ったという。
調査は5月に行い、三重県在住の20代~60代の男女計495人からインターネットで回答を得た。「生成AIを使用していますか」の問いに、「よく使用している(毎日)」が10.1%、「まあまあ使用している(週3回程度)」が11.9%、「時々使用している(週1回程度)」が18.6%、「めったに使用しない(一度使用した程度でほぼ使用していない)」が19.0%、「一度も使用したことがない」が40.4%の結果だった。
三十三総研が2025年2月に調査した時は順に2.6%、5.4%、6.2%、15.4%、70.4%で、使用した頻度が大きい人の割合が増えていた。さらに、「一度も使用したことがない」に限ると、昨年の70.4%から今回は40.4%と大きく減っており、この1年の間に、何らかで生成AIを使用した人の割合は目立って増えていた。
「生成AIの使用目的は」の質問では、「情報の収集、検索」が51.2%、「相談、アドバイスを受ける」が47.3%、「新しいアイデアの創出」と「文章の作成や校正」がともに27.9%、「業務、作業の効率化」が23.4%、などだった。三十三総研は「検索の代替パートナーとしての役割に加え、思考を整理するためのパートナーとして捉えている可能性が示された」と分析しており、ビジネスやプライベートでの使用が広がっているといえそうだ。
「生成AIを使用しない理由は」の質問では、「使い方が分からない」が42.9%、「自分には必要がない」が37.8%、「情報漏洩、セキュリティ、安全面が不安である」が14.6%、「著作権や知的財産権などを侵害する恐れがある」が10.5%、などだった。
三十三総研は「使用方法がわからない人が多いことや、使用することに対するメリットを多くの人が感じていないことが、生成AIを使用しない主因である」とコメントしている。裏を返すと、使用方法が分かって、使用するメリットが認識できれば、生成AIを使用する人の割合はさらに増える可能性があるといえそうだ。
最後に、「生成AIの急速な普及や能力向上に対する心境は」の質問には、「特に関心がない、わからない」が38.6%で最多だったが、それ以外では「やや期待が大きい」が21.2%、「不安と期待が同程度」が20.0%、「やや不安が大きい」が8.1%、「期待が非常に大きい」が7.7%、「非常に不安が大きい」が4.4%の順に上位にあり、「やや期待が大きい」と「期待が非常に大きい」を合わせた28.9%が「非常に不安が大きい」と「やや不安が大きい」を合わせた12.5%を上回った。三十三総研は「生成AIの利用の拡大が進む過渡期において、漠然とした不安を有しながらも、期待が不安をやや上回る結果となった」とコメントしている。















