8月29日に開かれた秋季東海地区高校野球三重県大会の1回戦で、朝明、四日市四郷、南伊勢、石薬師、鳥羽の5校による連合チームが四日市農芸を10-9で破り、2回戦進出を決めた。9-9で迎えた延長タイブレークの10回裏、四日市四郷の竹内一晴選手(2年)が犠牲フライを放ち、サヨナラ勝ちした。

連合チームは、公式戦への出場に必要な人数がそろわない学校同士で編成する特別チーム。秋季大会でも認められており、この日の先発メンバーは四郷から4人、南伊勢から4人、朝明から1人だった。
先制したのは農芸。初回表に1点を奪われたが、その裏、連合は3点を挙げて逆転した。朝明から唯一先発した濵口晃也選手(1年)は一安打を放ち、「ランナーがいる状態で、いいスイングができ、狙った通りに打てた。練習の成果が出た」と振り返った。
しかし3回、農芸が4点を加えて5-3と逆転。和田明久監督は「失点で守備が崩れた」と振り返る。それでもベンチからは控え選手らの声援が続き、連合はその裏に2点を返して5-5と追いついた。
農芸は4回と5回にも計3点を加え、8-5と再びリード。連合は投手を交代した。
試合中には、南伊勢の選手が自打球を顔面に受け、一時中断する場面もあった。控え選手らもベンチを飛び出し、負傷した選手に駆け寄った。

再開後、代打で登場したのは朝明の石本稜磨選手(1年)。「いつでも出られるように準備していた」と話す。三塁走者を置いた場面ではスクイズを仕掛けたが、本塁でアウトとなった。

それでも連合は6回裏に2点を返して8-7。9回には追い上げを見せて同点に追いつき、試合は延長戦へもつれ込んだ。
10回からは、無死一、二塁から攻撃を始めるタイブレーク方式。連合は10回表の農芸の攻撃を無失点に抑えた。

その裏、四郷の竹内選手が中堅へ飛球を放つと、三塁走者が生還。犠牲フライで10点目を挙げ、劇的なサヨナラ勝ちを決めた。

連合チームの主将を務める四郷の川合康惺選手(2年)は「序盤で大量失点し、しんどかった。それでもみんなが頑張ってくれて、サヨナラ勝ちを決めることができて本当に良かった」と喜んだ。
四郷、朝明、石薬師は比較的近く、月に数回の合同練習を行っている。一方、南伊勢と鳥羽は距離があり、5校全員で練習する機会は限られる。それでも試合ではベンチから声援が途切れることなく、5校が一体となって初戦を突破した。
2回戦は津工業と対戦する予定。川合主将は「厳しい戦いになりそうだが、しっかりと自分たちの野球をして、勝利につなげたい」と意気込みを語った。













