メダル獲得に期待も パリ五輪に出場 四日市ゆかりの選手紹介

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【谷口卓選手(中京大学提供)、藤波朱理選手、水谷咲良選手(日本ラグビーフットボール協会提供)、岡村真選手(左から順に)】

 三重県四日市市出身や在住など四日市にゆかりのある選手が出場する「パリ五輪」が7月26日から始まる。YOUよっかいち編集部がこれまでに取材してきた4人の選手を紹介する。

レスリング女子53キロ級代表 藤波朱理選手

【藤波朱理選手】

 公式戦133連勝中で、無敵の強さを見せてきたが、3月に左ひじを負傷し、手術した。治療やリハビリを乗り越えて、ひと回り精神力も強くなってパリの舞台に立つ。もちろん、優勝候補だ。

 レスリングを始めたのは4歳。父でコーチの俊一さんの指導もあり、めきめき強くなった。中学生ではジュニアクィーンカップや世界カデット選手権で優勝、いなべ総合学園高校へ進学すると、インターハイ、全日本レスリング選手権、世界選手権を次々に制覇した。 

 「五輪で金メダル」は中学生のころには確かな目標になっていたという。強さの秘密は、すらりとした手足の長さと、相手の足を取るまで0.1秒ともいわれるスピードを生かした攻撃力だ。

 開幕まで約1カ月の6月下旬、故郷で壮行会も開かれ、「必ず金メダルを獲得する」と約束した。試合当日のパブリックビューイングの開催など、地域あげて応援の企画を立てている。

競泳男子 谷口卓選手

 四日市市立川島小、三滝中学出身。0歳から水泳を始め、津田スイミングスクールに所属していた中学3年の時、全日本中学校水泳競技大会の平泳ぎ100メートルと200メートルで優勝。

 東京都の日大豊山高校に進学し、平泳ぎ50メートルで高校新記録を樹立。中京大学に進学し、4年時にはインカレにて100メートル平泳ぎで優勝。今年3月のパリ五輪代表選考会に出場。0.17秒以内に4人がいるという中で、100メートル平泳ぎを59秒43で優勝。4×100メートルメドレーリレーの選手としてパリ五輪への切符を手にした。「とにかく決勝に残る」と強い決意で五輪に臨む。

【谷口卓選手】

 

ラグビー女子 水谷咲良選手

 小学4年生の時、四日市ジュニアフットボールクラブでラグビーを始めた。四日市市立橋北中学1年の時女子ラグビーチーム「PEARLS(パールズ)」のジュニアチームに所属。翌年単身ニュージーランドにラグビー留学した。

 ニュージーランドの高校生の全国優勝も経験。コロナ禍で帰国し、四日市メリノール学院高に編入。日本代表(サクラセブンズ)の合宿に参加し、卒業後、「東京山九フェニックス」に入団した。フォワードとして、激しいタックルとスピードのあるランが武器。サクラセブンズのメンバーとして国際試合や海外遠征を数多く経験。昨年アジア予選でサクラセブンズが五輪出場権を獲得した。

「小さい頃から、ラグビーで五輪に出場することだけを見据えてきた」と、夢を夢で終わらせない力強さがみなぎっている。

【水谷咲良選手】

体操競技女子 岡村真選手

 四日市市大井手の相好体操クラブを拠点に練習に励む四日市大学1年。昨年9月、中国・杭州で開催された「第19回アジア競技大会」に出場、女子種目別平均台で金メダル、女子個人総合で銀メダル、女子団体で銀メダルを獲得するなど活躍し、五輪出場を有力視されていた。    

 自身の強みは「指先から足先まで、きれいな体操ができること」と話す。5月のNHK杯の結果で初五輪を決めた。練習環境を変えることなく地元を拠点に練習に励むことを選んだ。普段から試合の前日には、会場の光景なども含め、演技のイメージを膨らませるという。「緊張よりも楽しみのほうが大きい。恐れず楽しみたい」などと五輪への思いを話していた。

【岡村真選手】