秋恒例の新米直売、価格は昨年の1.5倍前後に、四日市のJA南部カントリーに今年も車の列

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【地元で収穫された新米を軽トラックの荷台や乗用車に次々に積み込んだ=四日市市北小松町】

 三重県四日市市北小松町のJA南部カントリーで9月21日、JAみえきた(生川秀治代表理事組合長)の新米直売があった。四日市で収穫された地元の新米をふだんよりお得に販売するが、肥料などのコスト上昇も影響し、今年の価格は昨年の1.5倍前後になっていた。

 約15年続いている恒例行事で、「みえきたに秋がきた」といったお祭り企画でもある。事前に注文し、引き取りに来る条件での販売で、22日にもJA北西部カントリーで販売する。2日間で600人の購入が見込まれ、15キロ入りで3600袋(昨年3000袋)を用意したという。

 販売開始の午前9時を過ぎると、客が自家用車でやってきた。受け付けをして倉庫の前へ回り、米を積んでもらう一種のドライブスルー方式。JAの職員らが車の荷台などに新米の袋を積み込んだ。

 コシヒカリは玄米15キロ入り袋で6300円、キヌヒカリ玄米が6000円。昨年の同所の直売での価格はコシヒカリ4300円、キヌヒカリ4000円で、それぞれ価格は上がっている。関係者の話では、肥料などのコスト高に加え、台風や地震の影響による囲い込み需要が起きた特殊事情もあって、米の価格が上がったという。引き合いなどの動きは収まったが、これまでの価格が生産者にとって安過ぎたとの見方もあり、来春以降も大きく価格が下がるとはいえない予想という。