三重県四日市市生桑町の農業用水路で、清流に咲く梅花藻が見られる。水路にはごみが捨てられることがあり、環境の悪化を心配する声も上がっている。
梅花藻が咲いているのは、生桑町の「生桑水源地」近くの用水路。生桑水源地は四日市市水道事業の発祥地として位置づけられる歴史的施設で、現在は稼働していないが、建物やポンプが保存され、地域の歴史を伝えるスポットとなっている。

地下水が支える清流環境
梅花藻は低温の清流に咲く水草で、全国でも湧水地や伏流水が混ざる清流にしか生育しない。滋賀県米原市・醒井の地蔵川が名所として知られる。生桑町一帯は昔から地下水が豊富で井戸が多い地域で、用水路に地下水が流れ込むことで水温が低く保たれ、梅花藻が咲く環境が生まれている。四日市市内の川や用水路で梅花藻が咲く場所はほとんどなく、生桑は貴重な例となっている。
地元住民が守りたい小さな清流

先週、YOUよっかいち編集部に読者から「生桑で梅花藻が咲いている」と情報提供があった。情報を寄せた80代の男性は花が好きで、かつては米原の地蔵川まで梅花藻を見に出かけていたという。遠出が難しくなった10年ほど前、毎朝歩く散歩道の用水路で梅花藻を見つけ、地元で見られる喜びを感じた。それ以来、毎年咲くのを楽しみにしているという。

近年、用水路にごみが落ちていることが気になっていると話す。この日もレジ袋に入れられたごみが梅花藻の近くに浮いていた。「水質汚染につながるのでごみを拾いたいが、水路に下りないとごみは拾えない。下りて茎や根を踏んだり、雑草を抜く行為は環境に影響を与えかねない」という。

男性は「この先何十年も梅花藻が咲くきれいな用水路であってほしい。ゴミを捨てたり水を汚す行為は避けてほしい」と語っていた。















