万年筆や筆ペンで引いた線と透明水彩絵の具を使った「線・彩画」をシリーズにしている三重県四日市市の木村哲美さん(78)が10月28日、自身30回目という個展「花の記憶・抽象のかたち」を開いた。今回は抽象を意識して描いたという。題材の花が何かを見定めるのは難しくても、明るい色使いで、近くにあると楽しくなるような作品にすることを意識したという。11月15日まで。
会場は四日市市中川原3丁目の「珈琲・紅茶・ハーブティー&ギャラリーRosemary(ローズマリー)」。約80点を展示している。これまでも花を描いた個展はあったが、黒い線の引き方も花の形も大胆になっている。
木村さんは、「特に30回を意識したわけではないが、『絵は愛らしく美しいものでなければいけない』というルノワールの言葉を本で見つけて共感し、そういう絵を描きたいと思っている」と話す。

木村さんは60歳で会社経営から退いたあと、中国桂林に旅行した時に絵を描く旅行者を見てうらやましく思った。さっそくスケッチブックとペンを買って描き始め、四日市大学のコミュニティーカレッジで中国語を学んでいた時に出会った日展作家に教わり、その人の勧めで、描き始めて1年ほどだったが、亀山市で初の個展を開いた。以後、四日市市内のギャラリー喫茶などを会場に「線・彩画展」と銘打った個展を続けている。海外や国内を旅行して描く風景も好きで、花や野菜、果物など、身近なものに関心が広がったのはコロナ禍が影響しているという。
会場のローズマリーは毎週火曜日が定休日で、金・土が午前9時~午後9時、そのほかの曜日が午前9時~午後7時の営業。















