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JR四日市駅にかつてあったレストランをめぐる連載に反響 読者から新たな情報提供も

2026 8/15
ニュース 総合 四日市
2026年8月15日
JR四日市駅の駅舎内、かつてレストランこだまがあった2階へ続く階段
現在のJR四日市駅・閉ざされた2階へ続く階段=四日市市本町

 JR四日市駅(三重県四日市市本町)の駅舎2階にかつてあった「レストランこだま」をめぐる連載記事に、読者から多くの声が寄せられている。

 同駅の無人化方針(2027年3月頃)の発表をきっかけとして、かつて駅2階にあった「レストランこだま」の歩みを軸に、駅とまちの関わりや歴史をたどる連載企画。地域メディア「MinaSukiよっかいち」(https://yokkaichi.city/)で全10回を予定し、現在第5回まで公開されている。

「レストランこだま」をめぐるさまざまな声

 連載開始後に寄せられた声は、かつての利用客や関係者をはじめ、駅2階にレストランがあったことを初めて知った人までさまざまだ。

 「子どもの頃は四日市で一番おいしいハンバーグと信じて毎回楽しみだった」「36、7年前にウェイトレスのアルバイトをしていた。ハンバーグの鉄板と皿ライスを片手に乗せて一度に運ばないといけなくて大変だったが、まかないがおいしかった」といった思い出、「あの閉ざされた2階が気になっていたので興味津々」「JRを利用するたび、『ここは何だろう』と階段を見上げていた」という声もあった。

調査が進むにつれ新たな謎も

 連載では、第3回で現在の駅舎が「民衆駅」としてにぎわいの拠点となることを期待されて計画された背景を調査。第4回では、元従業員で現在は四日市市文化会館のレストラン「グリル四日市」のオーナーシェフを務める丹羽則夫さん(68)から同レストランで働いていた当時の話を聞き、創業20周年記念アルバムを入手した。

レストランこだま創業20周年記念アルバムの中表紙「我が社 こだま之年輪」
「我が社 こだま之年輪」と記された「こだま創業20周年記念アルバム」の中表紙(丹羽則夫さん所蔵)

 沿革から、同店の開業は1962(昭和37)年だったことが分かった。しかし現在の駅舎が完成したのは1960年で、「こだま」の開業までには約2年半の間があり、その期間に駅2階には何があったのかが新たな謎となった。

 第5回では、「こだま」の社長・三﨑秋男さん(故人)の親族への取材が実現し、「こだま」開業以前に、駅2階で別の飲食店が営業していたという証言にたどり着いた。ただし、前の店の名前や経営者など、詳しいことはまだ分かっていない。

読者が発見した「レストランこだま」のゴム印

 連載が進むにつれ、読者から新たな情報提供もあった。

 JR四日市駅に近い新々町で、1939(昭和14)年創業の印章店「太古堂」を営む小林克司さん(54)は、幼い頃に「こだま」を訪れた際のことを「子ども心にすごく高級なレストランに連れてきてもらった感覚でした」と話す。駅の階段を上がるときの「ワクワクする感覚」は今も残っているといい、店内に灯された間接照明や、テーブルに並んだナイフとフォークに緊張したことなどを振り返った。

 さらに小林さんは、3年前に亡くなった父で同店の先代・幹太郎さん(享年84)が「こだま」社長夫妻と親しかったことから、「こだま」のゴム印などを受注・製作していたのではないかと考え、幹太郎さんの遺品を調べた。

 その結果、「レストランこだま」に関するゴム印の印影が複数残されていたことが分かった。小林さんは「見つけた瞬間、鳥肌が立ちました。取材の役に立てれば」と、印影の記録をMinaSukiよっかいち編集部に提供した。

「株式会社こだま」の代表者名と住所が記されたゴム印、日付や「こだま山荘」の名称が記されたゴム印の印影
小林さんが発見した「レストランこだま」に関するゴム印印影の一部

「これはレクイエム」 変わりゆくJR四日市駅への思い

 「ミステリー小説のよう」「謎が紐解かれていくのがおもしろい」といった感想もあり、回を重ねるごとに新たな証言や資料が加わっていく展開に関心が寄せられている。

 一方、連載のきっかけとなったJR四日市駅の無人化には、「寂しい」という意見もある。中には、同連載そのものを「レクイエムですね」と表現する人もいた。

 「このスペース、何かに活用できたらいいのに」「ドキュメンタリー映像化してほしい」など、過去のレストランを懐かしむだけでなく、閉ざされたままの駅2階スペースや、これからのJR四日市駅に目を向ける声も届いている。

 現在、四日市市では中央通りの再編が進み、JR四日市駅前に関しては新大学の設置計画を含めたまちづくりが構想されている。駅2階にあったレストランをめぐる連載は、やがてJR四日市駅がかつて何を担い、これからどう変わっていくのかを考える題材へと広がっている。

連載一覧

  • 【第1回】無人化されるJR四日市駅 閉ざされた2階――消えたレストラン「こだま」を追う
    https://yokkaichi.city/2026/06/06/5713/
  • 【第2回】地図に残された「こだま」の軌跡 四日市の名物シェフとなった元従業員との出会い
    https://yokkaichi.city/2026/06/20/6067/
  • 【第3回】【第3回】なぜJR四日市駅2階にレストランがあったのか――未来を託された「民衆駅」
    https://yokkaichi.city/2026/07/03/6148/
  • 【第4回】元従業員が語るJR四日市駅レストラン「こだま」の記憶 1冊のアルバムが覆した仮説
    https://yokkaichi.city/2026/07/18/6368/
  • 【第5回】レストラン「こだま」の前は何だった?気になるJR四日市駅2階、完成から2年半の空白
    https://yokkaichi.city/2026/08/03/6647/

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JR四日市駅の駅舎内、かつてレストランこだまがあった2階へ続く階段

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