人前に立つことや競争が苦手な自分を変えたい――。三重県北勢地方在住の中学2年、豊田琥杏(こあ)さんは、男子中学生ミスターコンテストに挑戦し、全国ファイナリストに選ばれた。華やかなライバルたちと向き合う中で、自分の弱さと向き合い、成長を実感した。
小学生の頃はシャイな性格で、スポーツより絵を描く時間が好きだった。茶道や陶芸が趣味で、落ち着いた世界に親しんできたが、華やかな場は得意ではない。「どうせ自分なんか」と思ってしまう気持ちを変えたくて、思い切ってコンテストへの挑戦を決めた。
審査では、発信力やコミュニケーション力、独自の世界観が求められる。SNS投稿や自己PR動画、ライブ配信が必須となり、豊田さんは配信アプリ「ミクチャ(MixChannel)」での発信を始めた。
他の候補者の配信を見ると、キレのあるダンスや華やかな演出が目立ち、自分との差を痛感した。思うようにファンが増えず、SNSで心ない言葉を受けたこともある。それでも、得意な絵を描く動画や、お茶を点てる動画、モデルを目指す妹との料理コラボなど、自分らしさを模索し続けた。9か月の長いエントリー期間、何度も迷いながらも配信を続けた。

努力が実り、全国ファイナリストとして合宿に参加した。全国から集まった候補者たちは堂々としていて、場を盛り上げ、誰に対しても優しく接する姿が印象的だった。自分との差を感じながらも、「自分もその一人だ」と気持ちを切り替えた。ライバルでありながら、同じ夢を追う仲間としての意識も芽生えた。

グランプリは逃したが、配信を支えてくれた家族や、心ない書き込みに反論して励ましてくれたファンへの感謝があふれた。「あの時、一歩踏み出した自分に『よく頑張ったね』と言いたい」と振り返る。

将来は美術系の大学に進み、個展を開くアーティスト兼モデルになるのが夢だ。豊田さんの挑戦は、これからも続いていく。
豊田さんはインスタグラムなど各種SNS(https://lit.link/27e2ee88-74ed-4a66-bd27-9f1f4e9d01ae)で、情報を発信している。














