三重県警四日市南署は10月19日、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、楠郵便局の局長伊藤孝道さん(54)と主任白岡采花さん(27)に感謝状を贈った。何度か局にみえる人がふだんと違う様子だと感じて詐欺を疑い、粘り強く話を聞いたという。
感謝状の贈呈式が同署であり、髙橋康二署長が伊藤さん、白岡さんに手渡した。高橋署長は、県内の特殊詐欺の被害が8月末の段階で約580件、被害額で約35億円にのぼっているとし、逆に水際阻止ができたのが約130件あり、その6割が金融機関だったことを説明し、あらためて2人の行動に感謝を伝えた。
同署や2人の話によると、9月2日の夕方近く、ATM(現金自動預け払い機)の所を行ったり来たりしている80歳代の女性を白岡さんが見つけた。以前から同郵便局を利用している人だが、いつもと様子が違うため、上司の伊藤さんに相談した。
伊藤さんも女性を知っていたため、お金を引き出す理由などを尋ねたが、「50万円おろしたいが、理由は言えない」などと言うので、詐欺を疑った。伊藤さんは、家族とも相談した方がよいのではと、自宅まで付き添い、電話に残った着信履歴が異常な数だったことなどから特殊詐欺を確信し、警察に連絡したという。署によると、警官や裁判所関係者を偽った電話が相次ぐ手口だったという。
伊藤さんは「話を聞くことがいかに大切かということをあらためて感じました。これからも、おかしいと感じたら話を聞き、詐欺の被害をなくしたいと思います」と話した。白岡さんも「私も、あらためて窓口でお客さまと話をすることが大事だなと思いました」と話していた。
















