エンターテインメントの本場、米国で初公演を果たした三重県四日市市の三味線兄弟ユニット「KUNI-KEN」。会場では演奏後にスタンディングオベーションも起き、2人は「三味線の力を改めて感じた」と振り返った。
初公演は5月12日、四日市市の姉妹都市・カリフォルニア州ロングビーチ市のロングビーチ・シティカレッジにある約900人収容の学内ホールで開かれた。帰国したKUNIAKIさん(49)、KENJIさん(46)兄弟は「観客が盛り上がってくれるタイミングも絶妙で、あっという間に感じた約1時間だった」と振り返る。
ロックと三味線を融合させたオリジナル曲や津軽三味線の代表的な楽曲など計10曲を披露した。中でも印象に残ったのは、三味線だけで演奏した「さくらさくら」「津軽じょんがら節」。演奏が終わると客席から大きな歓声と拍手が湧き起こり、多くの観客は立ち上がって称賛したという。


KENJIさんは「三味線という楽器の素晴らしさを改めて感じた。津軽じょんがら節を弾き終えた時の反応の大きさに感動した」と話し、「AIやインターネットが発達した時代だからこそ、生演奏の感動はなにものにも代えがたい」と手応えを語った。KUNIAKIさんも「ようやくここまでたどり着いたという思いだった。夢が叶った今、さらに次に進みたい気持ちが強くなった」と振り返り、「今回の公演は、これからの活動の節目になった」と前を見据えた。
KUNI-KENは2003年にアルバム「BROTHER」でデビュー、2004年に三重県文化新人賞を受賞し、2007年にはドバイで初の海外公演を行った。その後もシンガポール、フランスなど、アジアやヨーロッパの10か国以上で演奏活動を続けてきたが、2人にとって米国公演は大きな目標の一つだった。
デビュー23年を経て、音楽に向き合う姿勢にも変化が生まれているという。2人は「子どもたちへ託す思いが強くなった。自分たちの活動をもっと知ってもらうことで、音楽の良さを伝え、夢を追う姿を見せていきたい」と話した。

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